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列車からの風景(1)

後はひたすら家路を目指すのみ。
これまでの数日間があっただけに、余計脱力感が伴う。
つまらぬ帰り道である。

と、思う無かれ。
帰りは帰りで、密かな企みが。

どこで、と言う事は無いが、宿毛からの先、途中で駅弁、ビールを買い込み、まったりしようかと。
で、岡山からのサンライズ瀬戸では、なんでも良い、ちょっと気の利いた物でも肴に出来れば、と。

サンライズ瀬戸は、寝台車なのだ。
寝台車を選んだ訳は、まあ、都合が良かったのと、以前利用した、タイの寝台車の、なんて言うかな、夜の車窓からの風景が忘れられなかった、と言う事がある。

あの時は、時間にして22時、23時くらいになっていただろうか。
まだベッドの用意は済んでいなかったが、気の早い客は、座席で横になりつつ、子供達はあくびをしたり、すでに寝てしまった姿すら、と言う、車内はどことなくまどろみつつある空気。

線路に併行する道には、トラックやらトゥクトゥク、バイクが、列車に並ぶように走り、やがて列車を追い越して行く。

列車が通り過ぎるのを待つ踏切では、沢山のバイク。
それにまたがる、若者。沢山の色取り取りのバイクのライト。
庭先の、あるいは屋台のテーブルを囲む人々。
そして、まだ昼間のテンションのままの彼らの笑顔。

そんな風景をぼんやり眺めていた。

一日が、すでに終わってしまった車内の雰囲気と、一日の終わりが、まるで惜しいかの様にも感じられる、それら路肩の風景のアンバランス、ミスマッチな感覚が、とても不思議に感じられ、同時に異次元に迷い込んでしまった戸惑い、いや、それを覗き見して楽しんでいる錯覚すら。

そして列車は消灯である。

真っ暗な車内から見る、それら人々の活動的な夜の風景は、やはりアンバランスなままであった。
いや、もっと感動したのはその後である。
人々が、まだまだ活発だった街を抜けると、もうそこには何も無い。
ついさっきまで、うなりを上げ、バイクやトラックが走っていたのがウソのようである。

ゴム林を抜けると、平原が続く。

月明かりに照らされ、浮かび上がる遠くの木々のシルエットは、とても幻想的である。
その光景は、何と言うか、列車の窓枠に、絵画をはめ込んだ様にすら感じる。

ついさっきまで、エネルギッシュに動いていた人々の姿とは反対に、木々と月明かりによる静寂。
活動する人々のそんな姿を、どっしりと腰を下ろし、これまでずっと見続けて来た木々と月明かりには、どこか畏敬の念すら感じ、感動である。

そんな事を思いながら、缶ビールを握り締めたまま、寝てしまったようである。
(朝起きたら、真っ白なシーツが、全開の窓からの土埃と、小さな羽蟻の死骸で、とんでもない事になっていた。)
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コメント

寝台車って独特の雰囲気がありますよね。
随分前に何度か乗ったことがあります。三段ベットの一番上は、狭いながら社内を見下ろす感じでよかったなぁ。
その後、2段ベットの広さに感動したんだっけ。
なつかしぃー。

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